2009年 05月 17日
都市写真(っていうと仰々しいけど要するに街中で写真撮ること)に使われるエネルギーは、 どうしても一見して被写体として価値を放っているものの方へ向かいやすい。 そこいらに建っている何の変哲もない事務所ビルより歴史的建造物を撮りたくなるし、 SHIPS,BEAMSで揃えた服を着ている兄ちゃん姉ちゃんより、今さらリーゼント革ジャン革パンツで 代々木公園で踊っているダンディオヤジの方が撮っていて面白い。 要するに、都市の中では現代のスタンダードよりも過去から存続してきたものの方が被写体としての価値を 強く感じられてしまうものなのだ。 しかし過去から存続してきたものは、時代的な意味について結論がついてしまっているわけで、あくまで 現在=200X年の時代的意義を残すためには、やっぱり現在進行形の風俗を撮らなきゃならないんだな。 現在進行形の街の風景の中から、将来価値を放つものを見つけ出すのはなかなか難しいけれど。 筆者も、どんな風景が将来意味を持つようになるかなーなんて考えながら撮ったりもするのです。 α200 × Tamron17-50mmF2.8 新宿南口の工事はまだまだ続く。でもいずれ終わる。そしたらこんな仮設フェンスだらけの景色も いつか意味を持つんじゃないかな。 以下オマケ。西麻布のパーティ会場の、交差点の花屋にて。 α200 × cosina70-210mmF4.5-5.6
by kshrtkt
| 2009-05-17 23:43
| 写
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